適度な距離感がありつつも、
すぐに人に出会えるちょうどいい環境です
掛川遥香さん
- インターン、就職、兼業のコーディネーター
プロフィール
1993年生まれ、神奈川県川崎市出身。大学の4年間を北海道で過ごす中で、「地域に関わっていく仕事につきたい」という思いを抱くように。大学卒業のタイミングで、岐阜市にあるNPO法人G-netを偶然知り、就職を決意。同時に岐阜県へ移住となった。喫茶FBIで食べられる分厚いトーストのモーニングと、銭湯のはら湯が現在のお気に入り。
名古屋から電車で20分、岐阜県の県庁所在地である岐阜市。毎年5月から10月に開催される長良川鵜飼の時期には世界中から多くの観光客が訪れるまちです。
神奈川県川崎市で育った掛川遥香さんは、大学卒業とともに岐阜県岐阜市の団体に入職。自然な流れでの移住となりました。現在は、NPO法人G-netの職員として働く掛川さんにお話をうかがいました。
移住前はどこでどのようなことをしていましたか?
大学の4年間を北海道・札幌で過ごしました。サークル活動の一環で、北海道南西部にある仁木町に住み込みをしながら夏休みの間は農業バイトをしていて。
仕事の合間にツリーハウスを作ったり、イカダで川下りしたり、思いつきでトマトジュースを販売してみたりして、大学時代を謳歌しましたね。
地域に向けて活動していると、受け入れてくれる人もいれば、「よそ者」扱いをする人もいる。私の場合は、結果として人のネットワークがつながって、確実に広がっていきました。「こういう選択もあるんだ」と気づかされたターニングポイントですね、今になって思えば。
移住のきっかけは何ですか?
就職活動のタイミングで地元の神奈川県川崎市に戻るか、北海道で就職するか、それ以外かをひたすら考えていました。ただ「地域関連の仕事につきたい」という強い思いが常にあって、それができるならどこでもいいかと。
そんな時に、岐阜県岐阜市にある今の勤務先を見つけて。すぐに岐阜に行くことを決めました。
移住の決め手は何ですか?
NPO法人G-netが岐阜県の会社だったからです。人と人、人と地域をつなげる似たような企業や団体はたくさんありますが、歴史と実績の多さが決め手でした。
どのようなプロセスで移住しましたか?
3月に大学を卒業し、1ヶ月後の4月には岐阜のNPO法人G-netに入職しました。
岐阜県で生活することよりも、NPO法人での活動に対して、周りからは心配されることが多かったですが、問題無く新生活を始めることができました。
利用した支援制度や補助金はありますか?またどのように情報を入手されましたか?
補助は受けていません。当時は知りませんでした。
Q.移住してまずはじめにしたことは何ですか?
友達や知り合いがいないことに不安はまったくなかったですね。まずは仕事と割り切っていましたし、その流れで人のつながりが自然に生まれるのはわかっていましたから。
北海道との大きな違いは、気候です。岐阜県は寒い時期が短くて、本当に暮らしやすい。そして想像以上に都会でした。移住するまではイメージが白川郷だったので、岐阜市の都会具合は意外でした。
現在はどんな仕事をされていますか?
NPO法人G-netで、地域の中小企業に興味のある若者(学生や若手社会人)を岐阜に集める活動をサポートしています。例えば、学生に中小企業で半年間のインターンシップを経験してもらい、その先にある就職に向けたお手伝いする、といった具合に。
他にも企業の既存のサービス・商品をどのように効率的に広報していくべきか道筋を考えるために、外部の人とチームを組んで新しいアイデアを導き出すお手伝いをする「ふるさと兼業」にも携わっています。
フルリモートの仕事もOKで、特にルーティンはありません。毎日たくさんの方・企業のみなさんとMTGしています。
岐阜に移住して驚いたことはありますか?
思った以上に名古屋に近いところ。
車通勤が必須ではないこと。
伝統産業の多さ
お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。
メディアコスモスと岐阜城は、友人が遊びに来たら必ず連れていく場所です。喫茶FBIで食べられる分厚いトーストのモーニングと、銭湯のはら湯もいいですね。
岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。
朴葉焼き
大垣名物の水饅頭
栗きんとん
岐阜で好きな季節はいつですか?
春と秋。春の期間の長さに喜びを感じます。栗きんとんが好きなので、秋も好きです。
休日はどのように過ごされていますか?
土日のいずれかは外出します。名古屋にも近く、アクセスがいいので岐阜を出ることもしばしば。
移住を検討されている方に一言お願いします。
岐阜市は想像以上に都会ですので、地方で想像される人付き合いはありません。適度な距離感がありつつも、簡単に人に出会えるちょうどいい環境です。
新卒で岐阜に来ても大丈夫!仕事でつきあう企業さんはおもしろいところが多くて、「これを作っている会社は岐阜にあったんだ」と驚くこともあります。
歴史と共存して生きているエリア、それが岐阜の醍醐味ですね。
出身地と岐阜を比べた場合、どんな違いがありますか?
人の無関心度は神奈川が高いと思います。反面、土地への癒着度というか所属している感は岐阜にいるときのほうが高いんじゃないかな。
神奈川で生活している時は、神奈川が誇らしいなんて思ったことはほとんどなかったです。
岐阜のほうが、岐阜に住んでいる理由をきちんと考えていたり、特別な思いをい抱いている方が多いと最近は感じます。
岐阜のことを全然知らなかったけど、岐阜に就職して仕事も順調ですよ。移住は手段だと思っていて、そこで何をするのかが大事。それが決まっていれば、あとは飛び込むだけです。不安があれば、G-netにご相談ください。