【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト 難波田隆雄さん |移住者インタビュー|ふふふぎふ|岐阜県 岐阜県

interview

自然環境と都市機能、交通アクセスの
バランスが絶妙だと大声で伝えたい。

難波田隆雄さん

- 公益財団法人 職員

プロフィール

1978年生まれ、京都府出身。大学卒業後、岡山県倉敷市で環境再生・まちづくりに取り組む財団法人の研究員だったが岐阜県大垣市にある大学の研究員として採用されたのをきっかけに移住。現在は公益財団法人ソフトピアジャパンに勤務し、中小企業の課題や悩みを ITを活用して解決するために奔走している。

大垣市は岐阜県の西側に位置するまちです。地下水が豊富で自噴している場所も多く、市内を流れる多くの河川との関わりから「水の都」とも呼ばれています。京都府京都市出身の難波田隆雄さんは転職をきっかけに岐阜県大垣市へ。自然な流れの移住となりました。現在は、公益財団法人の職員として働く難波田さんにお話をうかがいました。

移住前はどこでどのようなことをしていましたか?

岡山県倉敷市水島地域の環境再生・まちづくりに取り組む財団法人の研究員でした。研究活動と同時並行で、地元の商店街や企業、行政、大学が連携し、地域の魅力の発掘・発信や人と団体をつなぐお手伝いをしていました。

移住のきっかけは何ですか?

大学・大学院時代にも、さまざまな地域でまちづくり関連の研究をしていたため、いずれは大学で教育・研究活動に従事したいと考えていまして……。岐阜県大垣市の情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に研究員として採用されたのをきっかけに、移住しました。

移住の決め手は何ですか?

自身の成長や将来につなげるために転職を決め、岐阜県大垣市への移住が決まりました。あまりエリアにとらわれず、仕事内容をメインでに探していましたが、自然豊かな地方都市での暮らしが理想的だったので、希望がかなったかたちです。偶然ですが、実家の京都市に少し近くなったのもうれしかったです。

どのようなプロセスで移住しましたか?

大垣市の仕事が決まったのは、2~3月ぐらいでした。4月からの勤務でしたので、すぐに住まいを決め、引っ越しました。

利用した支援制度や補助金はありますか?またどのように情報を入手されましたか?

特にありません。

移住してまずはじめにしたことは何ですか?

ほとんど知らない土地だったので、すべてが新鮮でした。まちの概略を掴むために、いろんなところに出かけました。人脈が広がるように、さまざまな活動に積極的に参加していました。

現在はどんなお仕事をされていますか?

「暮らしよい岐阜県」の実現を目指し、県内産業のITによる生産性や競争力の向上、これを支えるIT産業の振興を推進する公益財団法人ソフトピアジャパンに勤務しています。中小企業のみなさまの課題やお悩みを IT(IoT)を活用して解決するお手伝いが主な仕事内容です。企業様から相談があった場合は製造現場を訪問し経営者やご担当者の悩みをお聞きしたり、専門家を派遣します。

今の一日のスケジュールを教えてください。

平日は、午後に出張、最近ではオンラインでの相談対応等の予定が入ることが多いです。午前中などそれ以外の時間は、出張の準備のためのデスクワーク等を行っています。忙しい時期もありますが、様々な企業様の現場をお邪魔できたり、たくさんの出会いがあったりしますので、大変充実した日々を送っております。

仕事はどのように見つけましたか?

研究人材のためのキャリア支援ポータルサイト「JREC-IN Portal(旧・JREC-IN)」を活用しました。その後は、各団体・企業のホームページで情報を収集しました。

どんなときに岐阜に移住してよかったと思いますか?

自転車に乗っているとき、買い物や遊びに出かけるとき、出張のとき、子育てを考えるときでしょうか。自然が豊かで、快適に自転車で走ることができる環境が身近にあることは何よりうれしいです。とはいっても、買い物や出張で不便だと感じたこともありません。自然環境、都市機能、交通アクセスのバランスが絶妙なんです。
大垣市は医療費が高校生まで無料ですし、住宅も比較的取得しやすいので、のびのびと子育てできる環境だと思います。

地域とのつながりはありますか?

職業柄、地域や企業のみなさまにお世話になることも多くありますが、居住者としてみた場合は子ども関連で地域とつながっていくように思います。ご近所の方と学校関係のみなさまにお世話になりながら、暮らせています。

岐阜に移住して驚いたことはありますか?

とにかく水がきれいなことです。周辺は住宅街ですが、その水路の水も透き通っています。山の方に向かって、自転車で川を上っていくと、「清流」と呼ぶにふさわしい風景がごく自然に存在しています。

住んでいる地域の魅力を教えてください。

都会具合というか田舎具合というか悩みますが、ちょうどいい感じが魅力です。少し自転車で走ると自然豊かな環境があります。一方で近隣に大小さまざまなスーパーが点在していて、買い物にも困りません。
東京・大阪の日帰り出張も負担にならない程度ですし、実家の京都まで気軽に子連れで帰れます。日本の真ん中「岐阜」は、交通の便がとてもいいですね。とにかく住みやすいです。

お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。

揖斐川町の春日地区です。「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」として脚光を浴びる観光地もありますが、このあたり一帯は茶畑や棚田など手入れの行き届いた美しい里山の風景を楽しめます。自転車で1時間半ほど掛かりますが、週1回は訪れます。四季の変化やかおりそして音、すべてが美しいと思います。

岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。

こちらでは定番ですが、移住してから味噌カツや味噌煮込みうどんなど、味噌を使った食べ物が好きになりました。岡山県のカツ丼といえば、カツの上にデミグラスソースがかかっているお店がお気に入りでしたが、岐阜に10年ほど住んでいると、トンカツ=味噌となりつつあります。特に、海津市の千代保稲荷神社の参道周辺の串カツがおいしくて、年始に食べるのが恒例となっています。

岐阜で好きな季節はいつですか?

春です。私が住んでいる西濃地域は冬の寒さが厳しい上、風が冷たくて雪も降ります。だからこそ、だんだんと温かくなって、川沿いの桜が開花する春が最も好きな季節です。希望に満ち溢れ、この地に移住したのも春でした。その初心を思い出しながら、1年のスタートを切られる特別な季節です。

休日はどのように過ごされていますか?

時間にすると半分は自転車に乗っているかもしれません。天気が悪くない限り、少し早起きして、午前中は自転車に乗ります。午後は家事をしたり、子どもとお出かけしたりして過ごします。この地域は新鮮な野菜が手に入れやすいので、自宅で料理を作ることが多いですね。味噌煮込みうどんや小倉トーストなど、東海地方のメニューも得意になりました。

子育ての環境はいかがですか?

あまり比較する対象がなく主観的な意見ですが、私の幼少時代と比較すると、1人あたりに与えられる部屋の面積もゆったりしていて、のびのびと子育てができる環境だと思います。大垣市は、高校生まで医療費が無料ですので、とても助かります。交通の便が良いので、いろいろなところに連れて行ってあげられますし、子どもが何か挑戦したいとなった場合にも制約は少ないと思います。

移住を検討されている方に一言お願いします。

住みやすさランキングや統計には表れにくいですが、岐阜県は意外と穴場的な存在といいますか、とても住みやすくて、魅力的な県であることは間違いないと思います。3大都市圏へのアクセス性がよく、さらに年々向上され、かつ都市機能も過不足なく整備されている反面、自然環境は豊かであり、のんびりと暮らしやすいという側面も持っています。PR下手な部分はありますが、一方で控えめでまじめな県民性があり、穏やかで優しい印象があります。私自身も地域や職場には、温かく迎え入れていただき、とてもありがたく思っています。

出身地と岐阜を比べると、どのような違いがありますか?

岐阜県には素晴らしい技術や素材を持っているにも関わらず、控えめな人や企業がたくさんあって、もったいないなと感じるシーンが多々あります。ものづくりもそうですし、農業も盛んで、品質のよいものを生み出している県ですが、売るのはちょっと苦手…という印象が強いですね。ITを使ったPRや販売、生産性を高めるお手伝いができたらうれしいです。また、私のようなよそ者が、まだ誰も気がついていない魅力を引き出したり、人や団体、企業を巻き込んだりつなげたりするお手伝いをすることが目標です。