12月10日(火)に、OKBハーモニープラザで、第7回清流の国ぎふ暮らしセミナーを開催しました。
今回のテーマは「生きるを学ぶ、農ある暮らし。」
講師には、名古屋から岐阜に移住して農業をはじめた「ながたに農園」の永谷嘉規さんにお越しいただきました。
また、ファシリテーターには、栄にある公園オアシス21で開催されている「オーガニックファーマーズ朝市村」村長の吉野隆子さんにお越しいただきました。
「名古屋でサラリーマンをしていた永谷さん、一生このままでいいのかと疑問を持った」
永谷さんには、農業の魅力や、多くの人に農業を知ってもらうための「雑草塾」という活動について、移住前後の思いなどをお話しいただきました。
永谷さんはもともと名古屋の広告代理店に勤めており、当時はかなり忙しい環境の中で仕事に追われながら働かれていたそうです。仕事の中の違和感や、ご自身の仕事に対する充実感などに疑問を持ち、岐阜県御嵩町で農業をはじめられました。生きていくことに必要不可欠な根っこの部分を仕事にしたくて、この仕事を始められたそうです。
セミナー参加者の方の中には、「自営業だと仕事と私生活の切り替えがあまりなさそうで不安」と質問を投げかけている方もいらっしゃいましたが、永谷さんは自分が楽しい、やりがいがある、と感じられる仕事であれば、そういった部分も気にならなくなり、逆にこの境目がない生活が心地よいと答えられていました。今は、サラリーマンの時に感じていた「仕事」と「プライベート」をきっちり分けたいという思いはあまりなく、常に農業のことを考えてしまうそうです。
「できるかできないかではなくて、やるかやらないか」
永谷さんは農家になってみて、今まで何となく満たされなかった部分が達成でき、「生きる」「働く」という実感を得ることができたとおっしゃっていました。また、自営業をされることで、誰かから与えられた仕事ではなく、自分が生み出したもので人を幸せにできることにとても喜びを感じるそうです。
何かを始めたくても、なかなか踏み出せない方へのメッセージとして、「できるかできないかではなくて、やるかやらないか。不安で最初の一歩が踏み出せない人もいると思うが、とりあえず体験してみる、やってみることが大切」というお話をしていただき、参加者の方の後押しをするようセミナーとなりました。
吉野さんからは、オーガニックファーマーズでの「農家の方のコミュニティ」や、新規就農者を新たな生産者に育てる活動などをお話いただき、農業をはじめたい方の「きっかけ」となる部分をお伝えいただきました。
今後のセミナーでも岐阜県の魅力や、移住の手助けになるような内容についてお伝えしていきますので、「岐阜で働きたい」、「岐阜で暮らしたい」と考えていただいている方は、ぜひセミナーに参加して、「岐阜」と関わるきっかけを見つけてみてはいかがでしょうか。地方だからできる活動やライフスタイルがあると思います。
清流の国ぎふ暮らしセミナーでは、「自分の力で何かを変えたい」と考えている方を後押ししてくれるような講師の方々を今後もお呼びしていきます。一度直接お話を聞いていただくだけでも、何かきっかけを見つけられるかもしれません。