「美濃和紙」を日常生活に取り入れてみよう!
「TURNSのがっこう岐阜科」もいよいよ後半の8限目となりました。次のテーマは「美濃和紙」です!
「美濃和紙」ってどんなものだか、みなさんは知っていますか?
和紙作りには、原料である楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)などが必要です。岐阜県の美濃地域は、質の良い楮がたくさん採れ、岐阜・郡上・関・美濃などを流れる清流長良川や板取川の存在もあったことから、長きにわたって和紙生産地として栄えてきました。
「美濃和紙」の歴史の始まりは、およそ1300年前。
奈良時代に戸籍用紙として使われ、平安時代になると品質の良さから需要が増加し、明治時代には世界でも好評を得ました。
最近では、紙としてだけではなく、日常生活の様々なシーンで “オシャレ” に製品化され、うちわやアクセサリー、インテリア、御朱印帳など、様々なカタチとなって、私たちの日常生活で活躍しています。
美濃手漉き和紙専門店「カミノシゴト」HPより
美濃和紙の評価はどんどん高まっており、2014年には「美濃手すき和紙」の源流とも言える「本美濃紙」の手漉(てすき)和紙技術がユネスコ無形文化遺産に登録され、東京2020オリンピック・パラリンピックの表彰状(1位~8位の選手に進呈)には「美濃手すき和紙」の採用が決定しています。
今回の授業では、そんな「美濃和紙」の知識を深め、私たちの日常生活の中で「美濃和紙」をもっと身近に感じられる授業を開催します!
トーク&ワークショップの講師は、「美濃和紙」の世界で活躍する加納ご夫妻。
旦那さまの加納武さんは、美濃・手すき和紙基礎スクールや美濃和紙の里会館で経験を積み、『幸草(さいぐさ)紙工房』を立ち上げた職人です。
加納さんの漉く和紙は、書道の筆を使うと墨が繊維の1本1本に滲んでいく様子が見て取れる程、繊維が長く美しくできています。和紙の原料となる里山での楮(こうぞ)栽培への取り組みや、昔ながらの手作業による紙漉工法の復活などにも力を入れ、丁寧な和紙づくりを心掛けているのです。
「書道用紙にとって最適な方法を模索して行ったら、昔のやり方に返っていった」
それが加納さんが辿り着いた「美濃手すき和紙」の製作手法です。
イベント当日は、
「そもそも美濃手すき和紙の魅力とは?」
「美濃手すき和紙の作り方」
「作り手としてのやりがい」
といったことについて、加納武さんからたっぷりとお話をお聞きします!
奥さまの加納英香さんは、幼いころから祖父母・両親がちょうちんづくりをする様子を眺めながら育ちました。父母のもとで修業を積み、美濃和紙の里会館で手漉き和紙体験の指導員なども経験し、ついに自ら「美濃和紙」を使った “らんたん屋” をスタートさせました。
「美濃手すき和紙」の知識も豊富で職人とのネットワークも持っている英香さん。「この紙は誰が漉いた紙か」といったことにも答えられるほど、「美濃和紙」に精通しています。
そんな英香さんからは、「美濃和紙」を使って自宅に飾れる “小さな灯り” づくりを教えてもらいます。
※「ちょうちんや英(はなぶさ)」のHP
※ワークショップのイメージです。現在内容を調整中のため、多少変更になる可能性もあります。
「美濃手すき和紙」で巾着をつくり、その中に灯りをともす。
何気ないインテリアですが、和紙の質感と灯りの温かみでほっこり、豊かな気持ちになれるはずです。
〝和紙って渋い” そんなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、最近の「美濃和紙」はとても“おしゃれ” に進化していますよ!
「美濃和紙」について知って、触って、一緒にその魅力を学びましょう~!
当日は、岐阜のお菓子とドリンクも用意しますので、講師や参加者とゆったりおしゃべりも楽しめるはず◎
沢山のご参加をお待ちしております~!
\こんな方に来てほしい/
・和紙に興味のある人
・ものづくりが好きな人
・将来、伝統文化に関わりたいと考えてる人
・岐阜県に興味のある人
・岐阜県にUIターンを考えている人
\学べること/
・美濃和紙とはどんなものか?(他の和紙との違い、歴史、作り方、など)
・伝統文化に関わる(職人、お店を開く、他)やりがい
・(美濃和紙を含む)伝統文化に関われる職に就きたいと思った時、何から始めたらよいか
・美濃和紙職人になるための支援体制(研修やその他制度)
講師
岐阜県美濃市生まれ美濃市育ち。実家が美濃市唯一のちょうちん屋で、祖父母や両親がちょうちんづくりをする様子を見て育つ。30歳を機に、昔から好きだった「ものづくり」の仕事に関わること、美濃和紙を使ったちょうちんづくりを担うことを決意。2005年には、実家の店とは別に、自身の店「らんたんや」をオープン。現在は、美濃和紙やらんたんの魅力を発信し、新しい可能性やつながりを開拓していく日々を送っている。
ファシリテーター
小林 謙一さん
郡上カンパニー事務局/郡上市移住相談員/(一社)郡上・ふるさと定住機構 業務執行理事/NPO法人ななしんぼ 副理事長
1967年 埼玉県生まれ。小中学校を栃木県で過ごし、高校から千葉県へ。専門学校を経て、東京で約20年間CGディレクター、プロデューサーとして映像制作に携わる。40歳の転機で岐阜県立森林文化アカデミーに入学するため移住。環境教育を通して地域づくりを学ぶ。2009年から郡上市の移住相談員として従事しながら、中間支援NPOの立ち上げなど地域づくりに関わる。2017年より共創で移住と新規事業づくりを実現する「郡上カンパニー」ディレクター就任。
概要
日 時:2020年2月15日(土)13:30~16:00
場 所:TURNSコミュニティスペース(東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館ビル9階)
アクセス:JR山手線・東京メトロ有楽町線 有楽町駅から徒歩1分
定 員:20名 ※申し込み多数の場合は、抽選とさせて頂く場合もございます
参加費:500円 ※ワークショップ代を含みます
内 容:1.岐阜県の紹介 2.講師トーク 3.ワークショップ「小さな灯りづくり」
同時開催/
・就職相談(ジンチャレ!)
・美濃和紙職人に関する相談(美濃市)
・移住相談(岐阜県)
申込み方法
満席となりました。多数のご応募、ありがとうございました。
以下の項目について明記の上、電話・FAX・郵送・メールのいずれかにてお申込みいただくか、
申込フォームよりお申込みください。
・ご住所
・参加者(氏名、年齢、性別)
・電話番号
・Eメール
・その他相談事項
参加申込・お問い合わせ
清流の国ぎふ移住・交流センター(担当:岩瀬)
電話:080-7749-3317
FAX:03-6273-4404
メール:gifu@furusatokaiki.net